登入高槻怜司は、執務机の上に置かれた資料から目を離し、窓の外へ視線を向けた。
ヴァレストラ・ホスピタリティ・グループ本社の上層階。
分厚いガラスの向こうには、夕暮れの街が広がっている。
昼過ぎまで降っていた雨は、もう上がっていた。
けれど、怜司の頭に残っているのは、数日前の葬儀の日の雨だった。
黒い喪服姿の女が、一人で雨の中を歩いていく。
傘も差さず、濡れた髪を頬に貼りつかせて。
あの女――水城紗英。
雅人の葬儀で、突然、自分こそが妻だと言い出した女。
怜司は、あの日、式場の奥から一部始終を見ていた。
正確には、すべてではない。
途中からだった。
怜司が葬儀場へ着いた時には、すでに場の空気は異様なものになっていた。
澄香の前に立ち、震える声で何かを訴える紗英。
美津子が、それを止めている。
そして、やがて女は一人で外へ出ていった。
怜司は、その背中をしばらく目で追っていた。
その時は、ただ呆れただけだった。
雅人も、面倒な女を残したものだ、と。
「副社長」
声をかけられ、怜司は視線を戻した。
応接用のソファには、久世総合法律事務所の弁護士、久世が座っている。
四十代半ばの、感情を表情に出さない男だ。
今回、雅人が死んだことで起こった様々な出来事について、高槻家とヴァレストラ双方の法務対応を任せている。
「水城紗英さんに、書面を届けました」
「反応は?」
怜司が尋ねる。
「直接の面会は拒まれました。インターホン越しでしたが、かなり憔悴していたように思います」
「自分の悪事が暴かれそうになっていれば、誰だって慌てるだろう」
久世が一瞬だけ怜司を見た。そして、手元のメモへ目を落とす。
「本人は、ヴァレストラとの直接取引そのものに心当たりがないようでした」
「そうか」
「送金記録についても、こちらから詳しく説明したわけではありません。渡した書面の通りのものが、後日、彼女の方から提出があるはずです」
彼女が、どこまでこの件に関わっているのか。
怜司は、机の上に積まれた資料へ目を落とした。
水城紗英。
三十二歳。
フリーランスのフラワーデザイナー。
ヴァレストラ系列ホテルの装花に、数多く関わっている。
それらの契約はすべて、彼女が所属する会社を通して行われており、ヴァレストラ本体と直接契約を結んだ記録はない。
それなのに。
水城紗英の屋号を経由して、複数回にわたり多額の金が動いている。
総額は、すでに判明しているものだけでも億に近い。
その一部は海外法人へ流れ、その先は追えていない。
そして、送金指示書には水城紗英本人のものと見られる署名。
雅人の怪しい行動を折っている内に、これに行きついた。
彼女がなんらかの形で、雅人の不正に関わっていることは確かだった。
だが……不自然なほど、証拠が揃っている。
揃いすぎている。
「例の婚姻関係については?」
怜司が尋ねる。
「確認しました」
久世の声が少し低くなった。
「水城さんと雅人さんの間に、婚姻記録はありません」
「それは知っている」
「水城さん本人が保管していたという婚姻届受理証明書について、役所へ問い合わせた形跡も確認しました。発行記録は存在していないようです」
怜司の眉が、わずかに動いた。
「偽造か」
「その可能性が高いかと」
怜司は黙った。
雅人が何をしていたのか。
それを調べ始めたのは、半年ほど前だった。
海外の改装案件。
不自然に膨らんだ経費。
複数の外注先を通して消えていく金。
その中に、水城紗英の名前を見つけた。
調べれば、彼女の住むマンションへ雅人が頻繁に出入りしていることも分かった。
だから、怜司は当然のように考えたのだ。
彼女は、愛人であり共犯者なのだろうと。
雅人が自分で表に出せない金を、愛人名義の事業を利用して動かしている。
ありがちな話だと思った。
「本人は、本当に結婚していると思っていたかもしれませんね」
久世の言葉に、怜司が視線を上げる。
「何を根拠に?」
「話を聞いた時の反応……でしょうか」
「感情など、いくらでも作れる」
「まあ、確かにそうですが」
久世は否定しなかった。
「ただ、少なくとも婚姻関係が存在しないことを、あらかじめ知っていた人間の反応には思えませんでした」
怜司は返事をしなかった。
葬儀の日の紗英を思い出す。
澄香に向かい、自分が妻だと訴えていた。
あれが芝居だったのなら、大したものだ。
数十人の参列者の前で、あれだけ見事に狼狽し、自分は妻だと訴えて見せたのだから。
女は強かな生き物だ。
怜司は、昔からそう思っている。
男の言葉を信じるような顔をしながら、その裏で何を考えているかなど分かったものではない。
綺麗な言葉も。
涙も。
愛情も。
必要なら、いくらでも使える。
そういう女を、怜司は何人も見てきた。
自分の周囲にも。
ヴァレストラの中にも。
自分の地位や名前を利用しようと近づいてきた女の中にも。
だから、水城紗英だけが違うと考える理由などない。
なのに。
雨に濡れながら佇んでいた、あの後ろ姿が頭から離れない。
傘を差すことすら忘れたように、一人で歩いていた。
怒っているようには見えなかった。
誰かを恨んでいるようにも。
ただ、居場所を失った子どものように見えた。
「……馬鹿馬鹿しい」
怜司は小さく呟いた。
「何か?」
「いや」
怜司は椅子の背へ深く身体を預けた。
もし、水城紗英が本当に何も知らなかったとしたら。
雅人は、何のためにそこまでする必要があった?
二年間も妻だと信じ込ませる。
偽造した婚姻関係書類まで用意する。
同じ家で生活し。
その裏で、彼女の名前を使って金を動かす。
単に愛人を隠れ蓑にするだけなら、もっと簡単な方法はいくらでもあったはずだ。
むしろ、一緒に暮らし、結婚まで信じ込ませる方が手間がかかる。
「雅人は、何を考えていたんだろうな」
怜司の呟きに、久世は答えなかった。
答えられるはずもない。
雅人は死んだ。
少なくとも、世間ではそうなっている。
けれど怜司は、まだ完全には信じていなかった。
事故の報告。
遺体の状況。
海外法人の金の流れ。
どこかに、ひどく薄い違和感がある。
形にはならないが、しかし、雅人のことを知っているからこそ感じる違和感だった。
あの男は、自分が負けると分かっていて、大人しく消えるような人間ではない。
怜司が海外送金の一部を止めたのは、事故の三日前。
その直後に、雅人は海外へ飛び。
そして死んだ。
あまりに出来すぎている。
「久世」
「はい」
「水城紗英の連絡先を」
久世が、わずかに眉を上げた。
「直接、お話をされるおつもりですか?」
「どうかな」
「現在の状況では、先方が警戒する可能性があります」
返事のない怜司を見つめたあと、久世は、持っていた資料から一枚の紙を抜き、机の上へ置いた。
そこには、水城紗英の住所と電話番号が記載されている。
怜司は、その数字を眺めた。
直接、話をすればいい。
そうすれば、この違和感の理由がわかるだろう。
彼女がどこまで雅人の計画に関わっていたのか。
本当に何も知らず、騙されて良いように使われただけなのか。
確かめる必要がある。
雅人が生きている可能性を探るために。
そう。
それだけのことだ。
雨の中を歩く、あの寂しげな後ろ姿が気になっているわけではない。
怜司はそう自分に言い聞かせながら、水城紗英の連絡先の書かれた紙を見つめていた。
帰宅すると、入れ違いにハウスキーパーの田所がちょうどエプロンを外し、仕事を終えて帰ろうとしていた。「お帰りなさいませ。今日はお仕事、いかがでしたか?」「ええ。順調でした」「それはよろしゅうございました。お仕事に出られるようになってから、表情が明るくなられましたもの」田所の言葉に、紗英は小さく笑った。実際、仕事は順調だった。担当者とも打ち解け、デザイン案も少しずつ形になっている。それなのに、どうしてこんなに気持ちが重いのだろう。――弟から兄だなんて。三枝の言葉が、何度も頭の中で繰り返される。考えたことがなかったわけではない。世間からどう見られるかも、怜司にどれほど迷惑をかけているかも、自分なりに理解しているつもりだった。ただ、面と向かって言われると、何一つ反論できず、言われた言葉は自分の中で反芻されるばかりだった。雅人を愛していた。結婚していると信じ、二年間、妻として暮らしていた。その雅人が亡くなり、今は怜司の妻になっている。しかも最近は、怜司の帰りを待つことさえ楽しみになっていた。契約で始まった結婚なのに。そんな自分が、少し怖かった。玄関の扉が開く音がした。「ただいま」いつもより早い怜司の帰宅だった。「おかえりなさい」紗英は立ち上がり、笑顔を作った。「今日は仕事、どうでした?」「順調でした。試作も、担当の方に気に入っていただけたんです」「それはよかった」怜司は微笑んだが、すぐに紗英の顔を覗き込んだ。「……何かありましたか?」「え?」「少し疲れているように見える」紗英は慌てて首を振った。「今日はずっと立って作業をしていたので、そのせいだと思います」「そうですか。あまり無理はしないでくださいね」そう言って、怜司はネクタイを緩めた。
ホテルのロビーに、色とりどりの花が並べられていた。「こちらの花器でしたら、もう少し枝物を減らした方が、奥のソファからも見通しがよくなると思います」紗英が提案すると、ホテルの担当者が頷いた。「確かに。正面からだと華やかなんですけど、横から見ると少し大きいですね」「そうなんです。待ち合わせに利用されるお客様もいらっしゃいますから、視界を遮らない方がいいと思って」紗英は、用意していた花材を少し入れ替えた。今日は、最初に提出したデザイン案をもとに、実際の花器を使った試作を行っている。何度か打ち合わせを重ねるうちに、ホテルの担当者とも気軽に意見を交わせるようになっていた。「やっぱり現場で見てもらうと違いますね」「ありがとうございます。実際に置いてみないとわからないことも多いですから」「この前のラウンジの案も、責任者がすごく気に入ってました。次の打ち合わせもよろしくお願いしますね」「こちらこそ、よろしくお願いします」自然と笑顔になった。仕事を失ったときには、もう二度とこんなふうに花に触れられないかもしれないと思った。それが今は、ホテルの担当者と意見を交わしながら、一つの空間を作り上げている。積み上げてきた実績も仕事も、一度は失ったからこそ、改めて思う。やっぱり、私はこの仕事が好きだ。花で空間を彩り、そこで過ごす誰かの時間をよりよいものにする。そんな仕事を、また始められたことが嬉しかった。◇◇◇作業を終え、紗英が資料を片づけていると、背後から声をかけられた。「水城紗英さん、ですよね?」振り返ると、見覚えのない女性が立っていた。四十歳前後だろうか。きっちりとまとめた髪に、上品な紺色のスーツがよく似合っている。「あ、はい。そうですが」「私、三枝理香と申します。本社の営業企画部におります」差し出された名刺を受け取ると、女性は穏やかな笑みを浮かべた。「以前は
「澄香さん。あなた、ずいぶん上手く仕事をこなしているそうじゃない」澄香は、ダイニングの扉から入ってきた美津子の姿に、驚く。彼女が、夕食の席にやってくることなど、ほとんどない。「はい。皆さまのお気遣いもあって快適にお仕事をさせていただいています」「悠真のためにも、あなたが会社で認められておくのはいいことよ」美津子は、ダイニングテーブルで食事をしている、悠真の方に視線を走らせる。「あなたの仕事については、黒瀬さんがしっかりサポートをしてくださるそうよ。悠真が将来会社に関わるときのためにも、今のうちから内情を知っておくのは良いことだわ」澄香は黙って頷いた。さっきまで、食事をしながら、楽しそうに友達の話をしていた悠真は、美津子の姿にすっかり黙り込んでしまった。「それより、怜司さんがあの女のせいで、会社を引っ掻きまわしているみたいよ」「……そうなのですか?」「雅人が築いた取引関係まで疑うようなことをしているそうだわ。まったく、何を考えているのかしら」澄香は、先日黒瀬から聞いた話を思い出した。「まったく。怜司さんもあんな女に振り回されて。目も当てられないわね。育ちが悪いったら――」「お母さま。悠真の前ですから」澄香は、慌てて美津子の話を遮った。「ああ。そうね。悠真。早く自分の部屋で勉強しなさい」悠真は、いつものように小さく「はい」と返事をすると、ダイニングを後にしようとする。「悠真。あとでお部屋にデザートを持って行ってあげるわ」そう声をかけると、悠真は嬉しそうに頷いて階段を上がっていった。美津子は、リビングへ移り、ソファに腰を掛けた。澄香はそこへコーヒーを運んだ。「黒瀬さんがね、怜司さんが過去の契約まで調べ始めたせいで、昔からの取引先にまで迷惑がかかっているって言っていたわ」美津子は、コーヒーを飲みながら、澄香に手で向かい側に座るように促した。「引っ掻き回されているっ
黒瀬は、机の上に置いた資料を忌々しげに睨んでいた。系列ホテルの過去の装花契約について、追加資料の提出を求められている。最初は副社長の妻との直接契約を問題にしていたはずなのに、いつの間にか調査の範囲が広がっていた。「なぜ、こんな昔の案件まで調べる必要があるんだ」向かいに立つ部下は、答えに困ったように視線を落とした。「経理からの依頼です。今回の契約との比較資料にするそうで、系列ホテルで共通する取引先についても確認するようにと」「比較なら、過去一年分で十分だろう」「それが、雅人専務の時代まで遡るようにという話でして。新しく契約されたフラワーデザイナーの信用問題に関係するということだそうで……」黒瀬は、思わず舌打ちをしそうになった。新しいフラワーデザイナーとは、雅人の愛人で、今は副社長の妻となった女のことだ。――まったく忌々しいあの女は、雅人の死によって、妻の座も、仕事も、家もすべてを奪われて、消えてしまう予定だった。それがどうしてこんなことになったのか。――金づるだった雅人が死んだら、その兄に鞍替えとは。まったく強かな女だ高槻の家で出会った時には、しおらしくして扱いやすそうに見えたが、結局、あのあと、女から連絡は来なかった。副社長側にすっかり取り込まれたようだ。――遡って、契約を洗い出すなどその中には、今さら掘り返されては困るものがいくつもある。「具体的には、どこまで調べているんだ?」「系列ホテルのうち、雅人専務が直接関わられた案件を中心に、契約書と請求書、それから納品記録の照合を進めているそうです」「納品記録まで?」黒瀬は思わず顔を上げた。「はい。特に海外から調達した花材については、仕入れ先や搬入記録まで確認するようにと」「……ずいぶん細かいことをするんだな」黒瀬は、苛立ちを隠せなかった。「わかった。こちらでも確認しておく。資料は勝手に提出するな」部下が退出すると、黒瀬は携帯電話を取り出した。連絡先を開き、しばらく指を止める。そして、一件の番号を選んだ。「……私だ。少し確認したいことがある」電話の相手は、雅人と取引のあった業者の責任者だった。「過去の請求書について問い合わせが来ていないか?」『ええ。ホテル側から、納品記録を確認したいと連絡がありましたが』「何と答えた?」『古い案件ですから、資料を探して
夕食を終えたあと、怜司が珍しくノートパソコンを持ってリビングへやってきた。「紗英。少し仕事のことで相談したいんだけど、いいかな?」名前で呼ぶようになってから、怜司の接し方は少しくだけたものに変化していた。その距離感に紗英は、まだ少し照れがある。「はい。私でよければ」隣のソファに腰を下ろした怜司が、パソコンを開く。「澄香さんからの話は聞きました。黒瀬が接触してきたそうですね」「はい。澄香さんには、あまり無理をしないでほしいんですけど……」「そうですね。高槻に家にいると、彼女の周囲に味方は少ないでしょうから。せいぜい、黒瀬に話を合わせておく程度で、深入りしないように彼女に伝えてください」怜司はそう言って、画面を紗英の方へ向けた。「実は、過去の装花契約について調べているんですが、気になるものがあるんです」表示されていたのは、請求書をまとめた資料だった。「これは……ホテルの装花費用ですか?」「雅人が関わっていた件です。契約上、かなり高額な花材が納品されたことになっているんですが、実際の納品記録と一致しない」紗英は画面を覗き込んだ。ホテル名、施工時期、花材の種類、数量。馴染みのある項目が並んでいる。「少し見せていただいてもいいですか?」「もちろん」そう言うと、怜司は、身体を寄せて見えやすいようにPCを紗英の前に出した。紗英はパソコンを自分の方へ引き寄せ、請求明細を読み始めた。「……あれ?」最初に気になったのは、花材の数量だった。「このホテル、改装前のロビーですよね?」「そうです。今から二年ほど前の案件ですね」「私、ここに行ったことがあります。以前、装花の打ち合わせで伺ったんです」紗英は、記憶の中のロビーを思い浮かべた。広い吹き抜けが特徴的なホテルだったが、正面には
黒瀬の背中を見送りながら、澄香は小さく息を吐いた。彼は、こんな陳腐な芝居でも、こちらが素直に信じると思っているのだろう。今までの自分なら、そうだったかもしれない。誰かがこうしろ、と命令すれば、そのとおりにしていたはずだ。しかし、今は違う。少なくとも、悠真のこれからについては、自分が慎重に考え、絶対に周囲に流されることのないようにしないといけない。澄香は、携帯電話を取り出し、さきほどの黒瀬とのやりとりについて、紗英にメッセージを送った。ほどなくして返事が届いた。『あまり無理をして、そちら側を探らなくてもいいですからね。危ない目に合わないようにしてください』澄香は、少し考えてから返信した。『大丈夫です。私、演技は上手いんですよ』すぐに返事が返ってくる。『澄香さんに何かあったら、大変ですから。くれぐれも注意してください。この件は怜司さんにも伝えておきます』返事のスタンプを送り終えると、澄香はもう一度、仕事の資料を手に取った。◇◇◇「黒瀬が、澄香さんに?」佐伯の報告を受け、怜司は眉を上げた。「はい。インテリアデザイン部門で、しばらくお話しされていたそうです」「なるほどな。澄香さんなら、簡単に言いくるめられると思ったわけか」怜司は口元を緩めた。黒瀬が澄香を利用し、紗英との対立構造を作り、怜司の評判にも傷をつけようとしていることは容易に想像できた。ただ、黒瀬は知らない。澄香と紗英が、すでに互いを信頼していることを。「それから、副社長。過去の装花契約について、追加の報告がございます」佐伯は別の資料を机に置いた。「黒瀬部長が承認していた案件のうち、ホテル側の納品記録と請求内容が一致しないものが、ほかにも見つかりました」「同じ取引先か?」「はい。複数の系列ホテルで利用されています。現在確認できたものだけで、請求額は約八千万円になります」怜







